うまじ~の十行随筆

ぴったり十行で表現する自作作品集

「神」・・・神かカミさんか

by umajii - 9 月 11th, 2009

  私は、二回も自損事故で車を駄目にした。

 シートベルトの着用や、エアーバッグの効

用もあった所為か物損だけで済み、幸いにも

自他共に無傷で、人身事故には至らなかった。

 それは何よりも、神仏やご先祖様のご加護

と感謝して、お守りを載せ、神社仏閣にもお参

りした時に、必ずお賽銭もあげている。

 さらに、「それだけではまだ足らん。一度正

式に、速谷神社で交通安全のご祈祷をしても

らえ」と、カミさんに口喧しく言われている。




「運」・・・なにが一番?

by umajii - 9 月 8th, 2009

 先日書店に立ち寄ると、まだ九月だという

のに、早々と来年の九星本歴が並べてあった。

 ページをめくると、私の生まれた月は八白土

星で良好運。気になる金銭運は、次第に好転

するが期待が望めぬから、収入の拡大を図る

より、無駄な出費を抑えて貯蓄に励め。健康

運は、誰にでも当て嵌まるようなご託宣。

 当たるも八卦、当たらぬも八卦というから、

くよくよせずに運を天にまかせ、やりたい事

を楽しくやるのが一番だと決め、店を出た。




「鯉」・・・父の記憶

by umajii - 8 月 31st, 2009

 題目「鯉」

 小学校三年生の時、私は重い肺炎に罹った。

 病身な母に代って、昼夜付きっ切りで看

病をしてくれたのは、父だった。その時、我

慢をして飲まされた、鯉の生血の強烈な匂い

は、今でも覚えている。ようやく治って登校

する時も、父に付き添われて学校へ行った。

 また、一年生入学の時の記念写真にも父の

姿があり、川魚釣りのお供もした。中学生に

なると、畑に撒く肥の桶を一緒に担いだ。

 私に看取られ、九十七歳で大往生した。