「港」・・・ヨットマンだった同期生
by umajii - 8 月 24th, 2009.Filed under: 十行随筆.
大学時代の同期生Tは、ヨットマンだった。
毎年、同窓会で会う度に、自慢のヨットや
操船の話を聞かされた。同乗を頼むと「うん、
いつでも来いや。乗せたるけー」と、快諾し
てくれた。だが、多忙に追われ実現されぬま
ま、彼は病に倒れ不帰の人となった。
自分が癌であると知った時、家族や医師
が治療することをいくら勧めても「わしの人生
はわしが決める」と拒み続け、毎日港の岸壁
に行き、係留された愛艇を眺めていたという。