冷
by admin - 3 月 29th, 2009.Filed under: 十行随筆.
弟のように親しかった彼が癌で入院。余命
幾許も無い事を初めて知った時は、既に面会
することも許されなかった。何という不覚。
その彼が「退院したから遊びに来ました」
と私の家の玄関先に立っている夢を見た。こ
れは最後の別れに来たのでは?-と予感がし
たが、案の定一週間後に息を引き取った。
納棺の時、物言わぬ彼の冷たい額に手を置き
、溢れくる涙も拭わず鳴咽を続けた。今でも
折にふれあの日の事が蘇り、胸が痛む。