「百パーセントの自信があると言いながら、政権奪取の夢が破れた加藤さんも格好悪いが支持率が下がって野中さんに見放されても夢が覚めん、森さんにもあきれるよのー」
「夢が破れるぐらいまだええよ。家や仕事を失い親子が離れて暮らす三宅島の人や、バスジャックのような狂気の殺人犯の被害者はまさに悪夢、ほんまに気の毒じゃ」
「まあ、夢が叶うたのはオリンピックのゴールドメダリストぐらいかあ」
「ほんま、近頃交通事故や犯罪は増え続けるし、わしらはIT革命いうもんにもようついていけんし、夢も希望もありゃせん」
「ところで、あんたは宝くじで三億円の夢は買わんのかい」
「あんとなもんは儚い夢、当たっても人生狂わせるだけじゃわい。夢はヤワラちゃんやキューちゃんのように、努力の上に積み重ねて初めて叶うもんよ」
---師走の巷の片隅で老人達の会話が続く。
平成13年1月9日
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